ハンドとは

ハンドすると怒られるかも…どんなルール?

サッカーのファウル ハンド

小さいけど以外に大きな問題を引き起こすのが『ハンド』。

試合中には起こることが少ないですが、ゴール手前では比較的起きやすいファウルです。

こちらではハンドとはなんなのか、解説していきます!


ハンド…手でボールを触ると違反

サッカーのファウル ハンド

サッカーにおいて、ボールは足で蹴るものです。「ボールはともだち!」と言われつつ、足蹴にされる存在なのです…。

ドリブルするときは足で進んでいきますし、シュートやパス、ブロック、パスカットするときは足で蹴るか頭で打つことが普通です。

手でボールを触ってはいけない

サッカーの試合中は、手でボールを触ってはいけないのです。もしボールを手で触ると、違反になります。それが『ハンド』。

「あっ!ボールが届かない!手でとっちゃえ!」と言って触ればその瞬間にファウルが成立、主審にホイッスルを吹かれることになります。

手・腕以外はどこで触っても問題ありません。

自らの意志でボールに触ったときにファウル

「触ろうと思って触った」場合に『ハンド』となります。

故意でなければ違反ではありません。なので、相手のシュートしたボールがたまたま腕にボールが当たってしまったときには、基本的にファウルではありません。

ただし、この判定は審判に委ねられます。

2019年のルール改正で”手の位置”がファウルかどうか決めるように

サッカーのファウル ハンド3月に国際サッカー評議会が決め、Jリーグでは8月から適用される新しいルールがあります。

その中で「ハンド」は「不自然な位置に腕がある場合」偶然であってもファウルがとられるように。手を大きく伸ばす上の方に上げている状態は、不自然と捉えられるでしょう。

また、以下の場合も反則ではないと定義されました。

  • 手・腕の位置が不自然でなく、間近であたってしまった場合
  • 倒れているときに地面を支えている手・腕にあたる

ただし違反でなくとも、手にあたってゴールできた場合は、ゴールを認められずホイッスルが鳴ることになります。

GK(ゴールキーパー)だけは試合中、手でボールを持ってもいい

サッカーのファウル ハンドゴールキーパー(GK)はゴールを守る砦です。

GKだけは特別な存在で、ゴールを守るために手でボールを持つことを許されているんです。

ボールが近づいてきたらとにかくボールを手で持てば試合の流れを一旦ストップできます。GKは手でボールを持つことが最重要なんですね。

大きな手袋をつけた、ゴールネットの前にいる人がGKです。観戦中もチェックしてみましょう。


もしハンドでゴールを守ったら仲間やサポーターからめちゃくちゃに怒られる(はず)

サッカーのファウル ハンド

ゴール直前になると、なんとかボールを抑えたいとはやる気持ちが、ボールに手を伸ばす誘因になることが。

ただし、敵がシュートした「明らかにゴールに入るだろう」というボールをハンドで守ったときには、レッドカードで退場となります!ちょっとした行動ですが、かなり重い違反です。

また、ゴール手前のペナルティエリア内で違反になると、ペナルティキックを相手に渡すことになります。

PKのページでも解説している通り、点を決められる可能性が非常に高いファウルです。

「ちょっと焦ってしまって…」という気持ちの焦りでは片付けられないほど、仲間にもサポーターにも迷惑をかけてしまうんですね。


神の手ゴール

ハンド関連のキーワードには、「神の手ゴール」というものもあります。神の手ゴールといえば「マラドーナ」が有名。

ディエゴ・マラドーナ
ディエゴ・アルマンド・マラドーナ(1960年10月30日~)。アルゼンチン出身の元サッカー選手、現サッカー指導者。現役はフォワード(FW)、ミッドフィルダー(MF)担当。神の手が有名だが、5人抜きドリブルなどプレーも巧みで、得点王、年間最優秀選手賞なども獲得した

1986年のFIFAワールドカップの試合(準々決勝)で、ゴール前で浮いたボールにマラドーナと敵GKが競り、見事にマラドーナが先にボールにタッチし、ゴール!

しかし、GKだけは手が使えます。GKは手を上に伸ばし、マラドーナは頭を出すしかありません。明らかにGKのほうが高いのに、なぜゴールを奪えたのでしょうか?

実はマラドーナは、手を上に伸ばし、ボールにパンチしていたのです。そして、そのまゴールに入ってしまった。

敵チームは必死にハンドであることを審判に訴えました。しかし、審判にはそれが見えなかった。

結果、マラドーナは「ヘディング(頭でボールを打つ)」をしたと判断されました。そしてこれは『神の手ゴール』として今も語り継がれるようになったのです。

実はそれだけではありません。マラドーナは、1990年のワールドカップで、「また」手を使っています。

今度はゴールを守る方です。敵が放ったヘディングシュートを、マラドーナがパンチしてゴールを守りました。

これも審判には見えず。。結果的にアルゼンチンチームを救うことになりましたが、敵チームにとっては爆発するほどキレてもおかしくないと思います…。

いまはVAR(ビデオ判定)がありますので、ちょっとでも怪しいことがあればすぐに映像をリピート再生されます。「神の手」はもはや幻となったのです。

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