宮代大聖

宮代大聖、その大砲が爆発する日はくるか

川崎フロンターレ“初体験“の大物選手【宮代大聖】を特集!

U-17、U-20ワールドカップに出場して得点を上げる活躍を見せるも、悔しい思いを抱えたまま帰国することになるなど、まだまだ爆発するものを持っている選手。

川崎フロンターレの生え抜きですが、実はフロンターレではなんの活躍もしていません。現在はレノファ山口に期限付き移籍中、J1トップクラスのフロンターレをあ然とさせた大物、はたして堂々とフロンターレに復帰できるか・・・・

直近で気になるのが東京オリンピック!そして移籍中の山口での成績です。ゴールは奪えているのか、プレースタイルとともにみてみましょう。

宮代大聖 TALENT's INFO

レノファ山口 38 FW/CF

見た目の特徴
背番号38
野性的なフェイス
走り回っているので、見つけづらいことも

Jリーグのストライカー 宮代大聖

宮代大聖の基本情報
生年月日 2000年5月26日
身長/体重 178cm/73kg
出身地 東京都
ニックネーム タイセイ、川崎の大砲
ツイッター なし
Jリーグ公式 選手名鑑のページ

宮代大聖 DATA

プレースタイル万能型ストライカー
A代表歴なし
得点数U-17ワールドカップで2得点、U-19で4得点、U-20ワールドカップで2得点
スパイクプーマ
年俸予想400万円(2019年)

宮代大聖のプレースタイル~安定したシュートと中盤にも参加

ボールの扱いが上手く、安定したシュートを打てる万能ストライカー

シュートセンスが高いことで知られている若手ストライカー。

利き足である右足からのシュートは威力十分で決定力にも定評があります。【川崎の大砲】という二つ名まであるほど!

多少バランスの崩れた状態やボールでも、その安定性で合わせてしまうところはさすがの一言。

タフに走り、中盤でも活躍する

低学年のときはボランチを担当していたこともあり、中盤のゲーム展開にも積極的に参加。守備意識も高めです。

サイドにも動いてタフに走り回り、ゲームを前にすすめていきます。

そのためか、試合中に宮代大聖を探そうと思っても映像ではなかなか見つからないことも…

いま必要なのは「試合」

フォワードスキル十分の宮代大聖ですが、実はリーグ戦では目立った活躍はしていません。

高校生で川崎プロ入りしたエリートルーキーでしたが、川崎フロンターレでは公式戦に一戦ですら出場できませんでした

そんな大聖に必要なのは、とにかく「試合」です。

現在はJ2リーグ【レノファ山口】に期限付きで移籍、試合出場数を順調に稼いでいます。

山口の大砲になれるのか?そして戻って川崎で爆発できるのか?
代表戦では決めている宮代大聖、リーグ戦で輝け!

宮代大聖の経歴

宮代大聖のこれまで
プロ入り前 ユース・学生時代

カナールキッカーズ
渋谷東部JFC
川崎フロンターレU-12
川崎フロンターレU-15
川崎フロンターレU-18<2017年、U-17 ワールドカップ出場>

2018 J1:川崎フロンターレ[33]
2019

J1:川崎フロンターレ[30]<U-20 ワールドカップ出場>
(19年7月~ J2:レノファ山口FC[38] ※期限付き移籍)
 <9月に公式戦初ゴールを記録!>

こどもの頃からサッカー&川崎フロンターレ一筋!

宮代大聖は、エースらしく小さなころからサッカーボールと触れ合っています。でもサッカーではなくて、きっかけは「リフティング」だったんだとか。

それから父親の誘いで川崎フロンターレのアカデミーに足を踏み入れます(白金から川崎までは40分くらいみたいです)。

小6からフォワードへ転身してそこからシュートの練習を始めます。その後技術の特訓、動き出しのコーチングを受け、めきめきとストライカーレベルを上げていきます。

高校生のときに川崎フロンターレとプロ契約。これは川崎史上初!

川崎ユースでずっと育ってきた宮代大聖。するとその川崎が、高校3年生の大聖とプロ契約をします。

川崎フロンターレが高校生とプロ契約をしたのは、これが初めてとのこと。どうしても手放したくないほどの逸材だったんでしょう。

しかし2018年といえばリーグ二連覇をかけ、川崎のエースFWがひしめき合っていたとき。そこに大聖が入る余地はなく、結果的に出番がまったくなく試合ゼロで終わりました。

リーグ戦どころか、カップ戦含め一切の公式戦に出られなかったのです。

ただ対照的にアンダー代表戦では活躍をしており、U-17、U-20両ワールドカップではゴールも奪っています!

レノファに移籍して試合経験を積むばかり

プロ2年目、7月にレノファ山口へ期限付き移籍、ようやく試合に出られるようになります。

ここでの目標はとにかく試合に出てゴールを稼ぐこと!

東京五輪世代である宮代大聖。やはり視野には東京オリンピックが入っているでしょう。

そして川崎フロンターレに戻ったときには主力の存在に・・・・。個人的にはぜひ川崎で活躍してほしいです。

川崎フロンターレの生え抜きでクラブ史上初の高校生プロ!

プロ入り前から特別的な存在だった宮代大聖

10歳の頃、父親の誘いでフロンターレのアカデミーに足を踏み入れます。

とはいってもジュニアチームは150人受けて合格はたったの2人だけ。宮代大聖のボールの扱いが相当光っていたんでしょうね。

サッカーが上手いとはいえ、年頃ですから、友達が遊んでいるのをうらやましがって遊びたいと思ったときもあったというから、やっぱり普通の男の子です。

それでもサッカー一筋の生活。小6にはキャプテンとして活躍。上の世代と混じって試合もよくしていて、中学3年生のときには、U-18(高校生年代)でプレーしても分からないほどに体格も成長していました。高校3年の相手から見ても「あいつ中3??」と唖然とさせるほど!

もはや大聖は特別な存在になっていました。

そんな逸材、川崎フロンターレは「宮代大聖を手放したくない!」と思わされたんでしょう。大聖が高校3年生のプロ契約をはたします。

これが、川崎フロンターレ史上初の高校生とプロ契約でした。

J2リーグで育て、川崎の主戦力に

高校生でプロ契約をしたとはいえ、実は川崎フロンターレにいる間は試合にまったく出られませんでした。光る才能があるとはいえ、一軍には優秀なFWが揃い、ルーキー出場の席はまったくなかったのです(ベンチには入っていた)。

2018年といえばちょうどリーグ2連覇を目指してさらにギアを上げているときでした(実際に2連覇を達成)。

そこで2019年7月にレノファ山口へ期限付き移籍。J2リーグで試合に出て成長させるためです。

そこからは試合に出られるようになっていきますが、ゴールまではいかない日々が続きます。

バシバシ決める代表戦!しかしU-17、U-20、2つのワールドカップで残った苦い思い出

宮代大聖はアンダー日本代表としての出場経験は多くあります。

中でも、宮代大聖としては忘れられないものになったのが、【U-17ワールドカップ】と【U-20ワールドカップ】です。

4年に一度のサッカーの祭典『FIFA ワールドカップ』を運営するFIFAが開催している年齢制限のあるワールドカップ。2年に一度開催。若い世代に国際経験をつけさせ、将来的にサッカーをさらに盛り上げていくためのお祭り。

宮代大聖とU-17ワールドカップ

2017年に行われた、17歳以下の選手によるワールドカップ。

試合の進み方はワールドカップ本戦と同じくグループリーグ→決勝トーナメントの2ステージ構成。その最初のグループリーグで、大聖は2得点を上げ、決勝トーナメント進出に大きな貢献をします!

これだけでも十分な仕事なのですが、しかし決勝トーナメントの初戦ではゴールが入らず。PK戦までもつれ込んだものの、ゴールを決められませんでした。

このまま日本は敗退。悔しい思いをして日本に帰ったのでした。

宮代大聖とU-20ワールドカップ

2019年に行われた、20歳以下の選手によるワールドカップ。

大聖は初戦で貴重な同点ゴールを上げただけでなく、2戦目のメキシコ戦ではスタメン出場・2ゴールを奪うなどエースストライカーばりの活躍を見せました(この2戦目5月26日は、宮代大聖19歳の誕生日)!また決勝トーナメントに進出したのです。

ところがその初戦・韓国戦でノーゴールのまま終わってしまいます。チャンスはあったのですが、ギリギリでものにできなかったのです。結局2年前と同じベスト16のまま世界を後にするのでした。

世界で同じような悔しい思いを2度味わった

U-17の借りを返したいと強い気持ちでU-20に挑んだ宮代大聖。どちらもグループリーグでは決めたが決勝トーナメント初戦でノーゴールで敗退という、同じ形で終わってしまいました。

この2つの経験を通して、宮代大聖はただただ「悔しさ」を溢れさせました。チャンスをものにできなかった、甘さが目立ってしまった…唇を噛む思いでいっぱいになったのです。

世界と戦うことは諦めてはいない!

宮代大聖自身は、世界と戦うことをやめようとはしていません。

この悔しい思いを、東京オリンピックにぶつけたいところです!

いまの課題は「決めること」です。
言ってしまえば、決めることだけがストライカーの仕事!

そしてゆくゆくはFIFAワールドカップへ・・・。

大会 宮代大聖の内容・結果

2017年10月
U-17ワールドカップ

グループリーグ2得点。
決勝T初戦ではノーゴールで敗退

2019年5月
U-20ワールドカップ

初戦同点弾、2戦目(メキシコ)スタメン起用2ゴール!
決勝T初戦ではノーゴールで敗退

東京オリンピック出場チャンスはどう?レノファ山口でのゴール数が鍵となるか

東京オリンピックに出場についてのtopic

  • 登録FW枠はだいたい4人である
  • オリンピック開催年で23歳である(1997年以降生まれ)

代表戦でその大砲の威力はお披露目済み。あとは成績を維持できるか

2020年は東京オリンピック!日本で開催されるだけあって、いつものオリンピックよりも特別。東京五輪世代はここを見据えている選手も多いです。

久保建英や堂安律など、優秀なミッドフィルダーがクローズアップされる現在、FW・ストライカーは「ゴール」でアピールするしかありません。

では宮代大聖のリーグ戦成績はどうかというと…

宮代大聖のリーグ戦成績
クラブ 出場 シュート ゴール
川崎フロンターレ 0 0 0
レノファ山口※19年9月まで 11 20 1

とてもではありませんが優秀な成績とは言えませんね。移籍してようやく出場できていますが、シュートに対する決定率の低さは気になります。ただ、代表戦の経歴と活躍は頼もしいものがあります。

宮代大聖の主な代表戦
カテゴリ 大会名 チーム結果
U-15 AFC U-16インド予選ほか 本戦出場
2016年 U-16 AFC U-16インド本戦 3位
2017年 U-17 FIFA U-17ワールドカップほか ベスト16
2018年 U-18、U-19 AFC U-19ほか 3位
2019年 U-20 FIFA U-20ワールドカップほか ベスト16

本人も心残りなのがアンダー代表ワールドカップ。クループリーグではゴールを入れたものの、決勝トーナメントではノーゴールで敗退。ここで決めていればオリンピック選出チャンスが大きかったことは認めざるを得ません‥‥。

宮代大聖に残されたのはレノファ山口での得点!大砲に磨きをかけてゴール量産を願うばかりです。

レノファ山口の愛に川崎サポーターが大号泣!?宮代大聖の山口でのチャントについて

レノファ山口での応援歌(チャント)に、川崎市民の歌を採用

川崎のユース出身、川崎のプロになってから山口には期限付き移籍で所属中の宮代大聖。

ですが、宮代大聖のチャントが「川崎市民の歌」であるとして川崎サポーターの間で話題になりました。

「山口」にいるのに「川崎の歌」とくれば、山口サポーターの選手に対する愛を感じてしまいますね。

川崎市民の歌ってどんな歌?

私は川崎市民ではありませんので、川崎市民の歌を詳しく知りません…。ということで聴き比べてみましょう!

まずは川崎市民の歌(動画は42秒のところからスタートします)

そして宮代大聖のチャントです

アレアレオーとはサッカーの多くのチャントに用いられているチャントあるある語。
フランス語「allez」が「行け!頑張れ!」などの意味。オーに関しては出てきませんが、おそらく感嘆語。

いかがでしょう。聴き比べてみても、川崎市民の歌ですね!川崎市民の歌をもとにして、山口のサポーターが替え歌を作ってくれたのです。

これには川崎サポが大号泣!

それにしても軽やかでリズミカル、耳に残っていい歌ですよね。それでいてチャントになるとすごい力がみなぎる感じがします…!サポーターの替え歌センス良すぎでしょ!

サッカーを愛するレノファ山口サポーターに、暖かく迎え入れられた宮代大聖なのでした。【山口の大砲】になって恩返しを!大きく羽ばたいてほしいですね。

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