大久保嘉人 TALENT's INFO
大久保嘉人について
2019/08/09現在、J1通算ゴール数184でJ1通算トップを誇るゴール量産ストライカー。「自分の役割は点を取ること」という言葉の通り、3年連続得点王獲得、J1リーグ通算ゴール数ナンバーワン(2019年現在)と前人未到の地に立つ男である。
しかしながら2017年~18年の移籍劇をきっかけに、その影を大きく落とすことに。2013年から続いた二桁得点は移籍をきっかけに一桁に。おまけに得点王のきっかけをくれた川崎に戻ってきてはすぐに出ていって、サポーターからの批判を浴びることになった。
2019年で37歳ともう若くもなく、これからのゴールは期待していないという人も多いかもしれない。
しかしながらいま彼には変化が訪れている。移籍途中での経験が、新天地でのコンバートへのスイッチになっているようだ。
新しい彼は、まだこれから。
大久保嘉人の経歴
プロ入り前 ユース・学生時代 |
1989~94年 苅田スポーツ少年団(福岡県) |
---|---|
2001~06年 |
セレッソ大阪 |
2007~08年 | J1:ヴィッセル神戸 |
2009年~6月 | ドイツ/VfLヴォルフスブルク(ブンデスリーガ1部) |
2009年6月~12年 | J1:ヴィッセル神戸 |
2013~16年 | J1:川崎フロンターレ<3年連続得点王達成> |
2017年 | J1:FC東京 |
2018年~6月 | J1:川崎フロンターレ |
2018年6月 | J1:ジュビロ磐田<J1・J2通算200ゴール達成> |
大久保嘉人の活躍(上が最新)
Jリーグ通算200得点以上、J1リーグの通算でトップに君臨
J1リーグ通算184ゴール、Jリーグ通算200ゴール超えを誇る最強の点取り屋なのが大久保嘉人!まさにJリーグ屈指のストライカーと言ってもいいでしょう。
もとから彼の決定力には定評がありましたが、大久保に隠れた才能を見出した人物がいます。それが2013年当時の川崎の監督【風間八宏】という方です。
その監督は、大久保の才能を見抜き、それに合う戦術をチームにコーチングしました。するとこれが上手くハマり、大久保嘉人のシュート精度がみるみるうちに上がったのです。そして打ち上げた成果が…
3年連続得点王(2013~15年)
川崎に入り、監督から指導を受けたその年に、33試合に出場、26得点を上げ、見事得点王を獲得。すると翌年18得点、翌々年は23得点を上げ3年連続で得点王に輝くという偉業を達成。これはJリーグでは初めてのこと。
もちろん大久保自身のシュートの精度もあります。しかしチームとして大久保にボールを回し、大久保がその仕事をこなすという形が機能していた。点を取るのが仕事という、まさに『エースストライカー』がそこにはいました。
日本代表選手として60試合に出場、6ゴールを奪う
ゴールの鬼とも言える得点稼ぎは川崎フロンターレの印象は大きいですが、プロデビューの頃からその足は光っていました。
2001年にセレッソ大阪にプロ入り後、2002年には得点ランキング2位、2003年にはオールスター選出、国際Aマッチデビュー、2004年にU-23日本代表としてアテネオリンピック本大会に出場。誰がどう見てもエースです。
その後も2014年FIFAワールドカップまで日本代表として何度も戦いました。
2007年10月 |
エジプト相手に2得点 | オシムジャパン |
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2008年 |
タイ相手に3得点 | 岡田ジャパン |
2014年6月6日 |
ザンビア相手に1得点 | ザッケローニジャパン |
どんな選手? A→本業は点取り屋だが、そこに変化が…
本職は「点取り屋」。点を取ることが役割
サポーターや大久保ファンが大久保嘉人に期待すること。それは紛れもなくゴール。大久保自身「役割は点を取ること」と発言しています。
ルーキーの頃から決定力に長けていた大久保は川崎に入って点取り屋として一気に繁盛しました。大久保のストライカーとしてのスキルを見出した監督の采配のおかげです。つまり、もとから大久保には点を稼ぐ天性を持っていたのです。
あるとき突然坊主にしたワケとは?家族思いのストライカー
大久保は、あるとき突然頭を丸刈りにしたことがあります。それも3人の息子と全員一斉に、坊主頭にしたのです。
実は、大久保選手の妻が帯状奇胎という病気をわずらってしまっていて、それが原因で流産してしまったのです。この治療のためには抗がん剤を使うため、髪の毛が抜け落ちてしまうかもしれない。
そんな不安を和らげるために、家族みんなで話し合い、坊主頭にしたというわけです。家族みんなで乗り越えていく!そういう強い意思による行動だったんですね。
その後もツイッターで家族を傷つけるようなツイートに対して、怒りを顕にするような発言も話題に。
移籍しまくる…その結果サポーターからの評価も下がってしまい…
川崎にうつったのが2013年。そこから3年連続得点王を獲得。翌年も15得点をマークしたあと、FC東京に2年契約で移籍します。ところがここでうまくいかず、得点数を突然1桁台に落とすと、たった1年で川崎に戻ってくることに。
しかし、川崎には大久保の席はなくなっていました。結果として、たった半年でジュビロ磐田に移籍することになってしまったんです。
なぜ川崎に席がなくなっていたのでしょうか?実はレアンドロ・ダミアンという新しいストライカーが加入したことに加えて、小林悠も点取り屋として覚醒。それに合わせた戦術ができ、大久保を入れるとかえって回らなくなってしまったのです。
この移籍騒動に、サポーターも怒り心頭。「いると負ける。いないと優勝できる」とまで言われてしまい、大久保本人も「もうやめ時か」と思ったんだとか。
新天地で立場に変化が。より大きな背中へ…新しい大久保嘉人が見られるか?
川崎ではそんな状態でしたが、そんな大久保にラブコールをくれたのがジュビロ磐田の【名波浩監督】。
ならジュビロ磐田なら点取り屋が再建できたのかというと、成果は今ひとつ。自身は2018年8月にJ1・J2通算200ゴールを達成しましたが、基本的に連携がうまくとれておらず、”ゴール”が見えない状態だった。
そこで、大久保は自分の立場を変えていきました。自分のベテランストライカーとしての経験を活かして、磐田の選手に教えるスタイルに立ったのです。
するとどうなったか?それが功を奏したのかはわかりませんが、2019年シーズン第6節(6戦目、4月)でようやく本シーズン初白星を上げました。
しかしながら7月までで現状20戦中4勝11敗5分、J1リーグ最下位独走中と、良好とは言えません・・・。とはいえ、この大久保の変化はなにかを起爆するための火薬生産にはなっているのではないでしょうか。
「磐田でJ1リーグ通算200得点を目指す」と大久保。彼のサッカーはまだ終わっていません。
大久保嘉人のゴール動画
テンション急騰の実況とは裏腹に落ち着いて決めた大久保嘉人のヘッド
沸騰するように一気にテンションが上がった実況の「おおくぼよしとだぁ~~!」が印象的。
右サイドに対して手を上げて呼んでいますが、よく見ると誰もいない左側にずれています。成功率を高めるための、落ち着いた判断ができていたヘッドでした。
大久保 嘉人(磐田)が右サイドから蹴り込まれたクロスボールを頭で叩き込み、古巣クラブ相手に貴重な先制ゴールを奪う!明治安田J1のゴール動画を公開中!2018年12月1日(土)に行われた明治安田生命J1リーグ 第34節 川崎Fvs磐田のゴール動画です。
右足から繰り出された大久保嘉人の強烈なグラウンダーシュートのゴール
対角線上への強烈なグラウンダーシュートが決まった大久保嘉人のシュート。コースが見えたから打つ!という大久保ならではのシュートです(説明にかかれているビューティフルゴールはちょっとダサいんじゃないかという気が…)。
J1 GOAL! GOAL! GOAL! 大久保 嘉人(川崎F)の右足ビューティフルゴール! J1第19節 川崎Fvs浦和
Jリーグ通して通算200ゴールを達成した大久保嘉人のゴール
2人がシュートした球を2人がブロック。ゴールポスト前大混乱の中、ラストはいい場所にいた大久保にパスが渡り押し込み。これでJ1・J2通算で200ゴールを達成した記念ゴールとなりました。9/10頃には記念グッズも販売。次はJ1通算200ゴールを狙います。
2018年8月19日(日)に行われた明治安田生命J1リーグ 第23節 磐田vs柏のハイライト動画です。